会社を辞める時は、形だけでも親に「相談」する方が平和という話
※2017年9月15日 14:38 加筆修正しました。
ついに、親に会社を辞めたことがバレてしまいました。
バレた、というか、さすがにそろそろ言わないといろいろとまずい頃だったので、自分から言ったのですが、
(むしろ、まだ言っていなかったんかい!という声が聞こえてきそうですね…)
もうそれはこの世の終わりかというほど悲壮な声で、めちゃくちゃ心配されました。
こんな風に、心配されるのは正直予想外でした。
「親に黙って勝手に辞めたら怒られる」とばかり思っていたので・・・。
まったく怒られることなく、こっちが申し訳なくなるくらい、体や心の心配をされてしまいました。
こんなに心配されるくらいなら、会社を辞める前に一言でも、形だけでも相談していればよかったです。
黙って仕事を辞めたことが知られた時の罪悪感?といったら、半端じゃないです…。
なんだか親に対して悪いことをした気分になってしまいました…。
というわけで、今日は仕事を辞める時、親には
「形だけでも」前もって相談するか、
なるはやで報告しておいた方が平和でいいんじゃないか、というお話です。
親とは自分を20数年育ててきた「育てのプロ」である
最近私となかなか連絡がつかないので、(連絡をとるのが億劫になり半分以上無視していた)何かおかしいと察知していたそうです。
それで、私が会社を辞めているかもしれない、ということはバレていたそうです。
(バレないと思っていた自分の浅ましさが恥ずかしい・・・)
両親は、ダテに私を20何年も育ててきていません。
バレッバレでした。
休学していた時と同じやり方をやらかしていた
私が大学を休学したとき、長く音信不通をやっていて、春休みが終わる直前ギリギリになってから連絡をし、
「来学期から休学するわー」と突然言いました。当然親には、それはそれは大慌てさせました・・・。その時もすでに休学届けを勝手に出していたのですが・・・我ながら親不孝ものです。
今回もそのケースを想定していたそう。
さすがにもう辞めてから1ヶ月半も経つなんて言えませんでしたから、
8月いっぱいで辞めた、とごまかしましたが・・・。
世の親は大変なんですね、私も子どもが生まれたら、同じように騙されることも覚悟しなければなりませんね・・・。
嘘は遅かれ早かれ、必ずバレます。直球勝負をしましょう。
ただし”毒親”の場合には気をつけて
ただし、親御さんが毒親である場合は要注意です。
特に、なんでも自分のいう通りにしたがる親の場合。
「だからあの会社は辞めておけばよかったんだ、父さん(母さん)のいう通りにすればよかったのに・・・」
などと言い出そうもんなら、ただでさえ仕事を辞めて(辞めようとして)弱った心につけこまれ、親無しでは何もできなくなってしまいます。
私の父は、女子である私には基本的に優しいのですが、
兄に対しては幼少の頃から厳しく、圧迫的な態度をとり、自分の思い通りにしようとしがちでした。
いわゆる毒親、まではいかないものの、その傾向があることは否めません。
そんな父は、兄が仕事を辞めた時に、
「だからあの会社はやめておけばよかったんだ、俺のいう通り〇〇にしておけばよかったのに・・・」と兄に言いました。
兄はただその言葉にしょんぼり落ち込み、自信をなくすばかりでした。そして親の言いなりに、行きたくない地元企業にひたすらエントリーさせられました。
(いずれも内定しませんでしたが・・・)
こういうことが続けば、転職するにしても、どんな仕事を選ぼうとも自分の選択に自信が持てなくなり、結果すぐに仕事を辞めてしまう・・・という負のループに陥る危険性があります。
毒親には、いっそのこと報告しないという選択肢も
仕事を辞めたことを正直に伝えることによって辛い目に遭うくらいなら、いっそ、
「退職した報告はせず、転職してから報告する!(もしくは転職した報告すらしない!)」
というのもありだと思います。
ただしその場合も隠し切ることが大事です。
弱っていることや仕事を辞めたということが、バレてはいけません。
兄のパターンを見ていた私は、
「仕事を辞めたくなっても相談したらアカン、あんな風に自信を潰されてしまう・・・!」と思いこんでしまいました。
それで今回のように相談や報告を避けていた結果、親に心配をかけてしまいました・・・。
まあ・・・今回は、しょうがないですよね。(開き直り)
辞めたことは前向きに、なるべく早く伝えよう
辞める意志を固めた上で、「相談」というテイをとる
親に会社を辞める話をするとき、注意したいのは
「やめようかな〜どうしようかな〜」と自分の気持ちが定まっていない段階で相談をするのはNGということです。
これをやると、親からは「もうちょっと頑張ってみたら」と退職を考え直すように言われたり、現在の職場を辞めない方向で考えようとする違いありませんから。
ただ、親が「子どもには、辛いときには自分を頼って欲しい」と思っている場合、
まったく相談せずに辞めてしまったことが知られると、
「相談してくれなかった」という事実だけで悲しませることになります。
その場合、
「今の会社の〇〇なところに対して、自分は〜〜〜って思っていて、
自分のやりたい〇〇を実現するために、今の会社は辞めて、別の会社に転職しようと思ってるんだけど、どうかな。」
という風に、なるべく自分の考えや今後やりたいこと、キャリアの道筋も具体的に添えた上で「相談」することで、
退職の意志を曲げずに、親にも「相談した」という事実を作ることができます。
辞めた後でも、親を心配させないための「大人の報告」を
会社のパワハラやうつなどの精神疾患など、どうしようもない理由で急に退職し、親に相談できなかったとき。
自分が言いやすいタイミングでいいので、「報告」をするのが親子としてのマナー。
というか、義理だと思います。
親としては、可愛い自分の子どもが、経済的にも精神的にも困っていないかということを心配しています。
成人したからと言って、
「もう大人なんだから仕事を辞めたことの報告せんでええやろ」よりは、
「もう大人だからこそ親には報告しておく」ほうがスマートなのではないでしょうか。
できるだけ早めに、会社を辞めたことを伝えたほうが、むしろ親を安心させるにはいいと思います。
親はあくまで子どものことを心配してくれているわけですから・・・。(反省)
できれば、仕事を辞める前から「軽く」で良いので相談できたらベストです。
そうすれば、仕事を辞める話をするときも、「この前相談してた会社の話だけど・・・」と、持ち出しやすいです。
嘘をつくと、絶対にいつかバレます。
嘘をつくならせめて、息を吐くようにスムーズにつくようにしましょう。
以上、会社を辞めることの伝え方でした!
おしまい。
体調不良で会社を早退した時、迷わず心療内科に行けばよかった話
身体中が痛い。頭が熱い。
私は昨日から絶賛、全身筋肉痛と熱に苦しんでいます。
原因はわかっています。一昨日気まぐれに、近所のジムに筋トレをしに行ったこと。
退職以来、日中ほとんど1日じゅう家で過ごすニートには、
腕立て伏せ30回、腹筋30回、スクワット30回ずつでもめちゃくちゃつらかった…。
(体力雑魚)
急激な無酸素運動は、運動不足の体にこたえます。
おかげで筋肉痛と同時に、熱を出してしまいました。
・・・というわけでこんにちは、ニート系フリーランスのマナミです。
絶賛今も寝込んでいます。
小学生の頃、よく運動会の後に熱を出していましたが、大人になっても、あい変わらず体調不良を起こしています。
いえ、むしろ軽い筋トレくらいで発熱するなんて退化しています。
(いちおう元体育会系なのですが・・・)
(体力の消費度相対比)
こんなふうにベッドで寝ていると、会社を休んだ日のことを思い出します。
あの頃と今の生活とで決定的に違うところは、休んでも誰にも報告しなくていい!ということです。
フリーランスですが、時給制の仕事は行っていないため、
納期さえ守っていれば、いくら寝ていようと報告の義務がないのがありがたいのです。
(ちょうど納品したところなのでこの2日間は寝ててOK)
私が在職中には、体調不良で早退を2回、欠勤を1回やりましたが、
1回目の早退では、いろいろ悩んだ挙句、
休んだにもかかわらず病院に行かず、結果上司にめちゃ怒られました。笑
(普通、社会人の早退と病院がセットとは知らなかったので)
あの時、躊躇せず心療内科に行っておけば良かったーっていうお話です。
体調不良でも会社へ行く社畜精神
配属から1ヶ月半が経った頃、私は日々つもるストレスからだんだん体調不良を起こすようになりました。
もともとストレスに弱く、すぐ体に出るほうだと自覚していましたが、その頃には毎日朝からキリキリとした胃痛と頭痛に苦しめられていました。
また夜になり家に帰ると、翌日会社に行って丸一日働くことを考えると眠れず、朝方にならないと寝つけなくなっていました。
そしてある日、とうとう体調不良で早退することになりました。
その日はいつもの胃痛や頭痛にくわえ、めまい、動悸、耳鳴りが一挙に押し寄せていました。
会社のフロアへ向かうエレベーターの中でさえ、目の前が歪み、まっすぐに立っていられないのです。ずっと壁にもたれかかっていました。
それでも「今日中にやらなきゃいけないタスクが山積みだから」と、ふらふらな体に鞭をうち、なんとか会社に来ていました。
できるだけ体力を使わないように、と椅子にいつもより深く寄りかかって、デスクワークに集中しようとしました。
しかし、ふらふらしてパソコンの文字がよく見えず、何度文章を読んでも意味が頭に入ってこないし、さらには周囲の雑音が頭の中にざわざわと響いて、まったく集中できなくなりました。
田中圭一さんの著書「うつヌケ」のずんずんさんのエピソードに、パソコンの文字が入ってこないというのがありましたが、同じような状態だったのだと思います。
画像はこちらから拝借しました。
そういうわけで仕事が手につかず、明らかにおかしい私に、
別の部の先輩が私の所属部の上司に
「この子、今日具合悪くてふらふらしてるみたいだから早退させた方がいいよ」と早退させるように言ってくれました。
私の所属ブラック部の人たちは、常にそれぞれが仕事を抱えすぎており、
新卒の体調まで気を配る余裕がなかったのですが、
(私も抱えている仕事が終わるまで帰りたくなかったので、体調不良を申告していませんでした)
その先輩のおかげで、13時くらいには早退することになりました。
早退したものの、病院に行かなかったわけ
帰る前に、部長からは「病院へ行って、家についたら連絡してくださいね」と言われました。
いざ、家への最寄駅へ着いた時、私は、病院へ行くか迷いました。
会社でのストレスが原因だし、精神的なものが原因だとはっきり自覚していたので、
行くとしたら心療内科か精神科かな?、とおもったのですが、この頃の私は
「心療内科に最初から行くのは、会社のストレスのせいで体調不良になってるって言ってるみたいで、
会社の人へのあてつけみたいに思われるかもしれない・・・」
という変な思い込みがあり、躊躇していました。
また、
「心療内科にかかったとして、
会社のストレスのせいって言ったら部長に怒られそう」
という恐怖心が大きかったのも病院に行きたくない要因の1つでした。
部長の方がこんなペーペー新卒の何百倍もの仕事を抱えているのに、
新卒に「会社のストレスで病気になっちゃったみたいです⭐️(舌ペロッ)」と言われたら
「ふざけんな」と。超お怒りになるかと思ったからです。
うちの会社は偉い人になればなるほど、実際にそういう人が多かったです。
自分が辛い思いをしているのに、新卒ごときがピーピー言っているの許せない、というお局さんとか・・・。(元人事はそういうタイプでした)
また、心療内科以外の科の病院にとりあえずかかる、という選択肢もありましたが、
一時的な頭痛やふらふらの症状は止まるかもしれないけれど、行ったところで、
精神的な原因(=会社でのストレス)が取り除かれない以上、意味がないと思い、
これまた躊躇しました。
あと単純に寝たかった。前の日も朝方まで眠れなかった私は、とにかく寝たかった。
何をしても睡眠不足で正確な判断ができそうにありませんでしたし、
で、私は迷った挙句、タクシーでそのまま家へ直行し、夜までずっと寝ることにしました。
病院へ行くということの現実逃避に、家で寝ることにしたのです。
病院にいくことで悩むくらいなら家で少しでも長く睡眠をとることのほうが、よほど魅力的でした。
「いつもよりたくさん寝れる」
「今から寝れば明日会社へ行くまでずっと寝れる、しあわせ」
私の頭の中はそれでいっぱいでした。
家に着くなりいち早くベッドに倒れ、そのまま22時くらいまで眠り込んでいました。
目がさめるとLINEで部長から連絡がきていました。
部長「病院へ行った?なんて診断もらった?」
私「病院へは行かず自宅にて療養していました。」
返信すると、部長からは当然、困惑のメッセージが。
部長「なんで?病院へ行ってって言いましたよね?」
部長「休んでもらったのは病気の原因を突き止め、少しでも早く治って仕事をしてもらうためです。なんで行かなかったの?」
なるほど、会社を休んだら病院へ行かなければならないのか…。
私の社会人としての認識が甘かったようです。部長のいうことが正しい。
部長は心配してLINEをくれているのですし…。
でも…
(病気の原因はわかってるんだけどな・・・)
部長には病院へ行かなかったことの謝罪メッセージを送り、
また明日は会社か・・・と萎えて眠りました。
部長には翌日会社に行ってからまた、結構な時間このことで叱られました。笑
こんなことで叱られるくらいなら、
あのとき、迷わずに心療内科に行っておけば良かった。
部長をはじめ、あなた方のせいで、
会社のストレスのせいで具合が悪くなったんだよ、と
診断書を叩きつけてやれば良かった。
乱暴ですが、そう思わずに入られませんでした。
メンタルの問題で早退した人は、躊躇なく心療内科へ行こう
同じようにメンタル面に原因があると思い当たる人で、病院に躊躇している人がいたら、
会社のために仕事をしているのではありません。自分のために仕事をしているのですから。
自分の体が最優先です。自分のために病院へ行きましょう。
それで上司に診断書を受け取ってもらえないなら、会社をサボるなり辞めるなりといった抵抗する方が良さそうです。
結局私は上司に診断書を出す前に会社を辞めてしまったので、心療内科にいっていたらどうなっていたかわかりませんが・・・。
(もう1回頭痛で早退した時は神経内科にかかり、「緊張型頭痛」と診断されました。身体的ストレスと精神的ストレスが関わった頭痛だそうです。)
では、今日は短いですが、また熱の波が襲ってきたので、寝ます。笑
おやすみなさい👋
(おしまい)
定時で退社しつづける元同期に教わった、上手な仕事のセーブのしかた
こんにちは。新卒3ヶ月で会社を辞めて、現在はニート系フリーランスのマナミです。
前回の記事で、毎日19時にはきっちり退社する同期の話をちらっとしました。
配属の2週目には、私も同じ部の同期も毎日22時に会社を出るのが日課となっていました。
(隣の部の同期はホワイト部だったので毎日19時にはきっちり退社していました)
引用元はこちらの記事です。
昨日、その辞めた会社の元同期(女子)とご飯に行ってきました。
彼女と話していて、「めちゃくちゃ頭いいじゃん!!」と思った
仕事のセーブの仕方についてお話します。
仕事も男も手のひらで転がす系OLの同期
色っぽい秘書系美女の同期
同期は、
「え〜いいな〜〜私も専業主婦になって1日中家で寝てたい!(笑)」という、
仕事中毒者が多い私の会社では珍しいタイプの人です。
(私は専業主婦ではありません、ただのニートです。。。。)
彼女は、元同期の中でも特にフラットなキャリア観をもっている子で、
仕事を早々に辞めた私とも、分け隔てなく遊んでくれるグッドガールでもあります。
最近めっきり引きこもりの私は、人と会うことがなかったので、
OLの友人と都心でおしゃれランチというシチュエーション自体が感動的で、
めちゃくちゃ嬉しくて楽しかったです・・・。
そして同期の彼氏(優しくてイケメンでめちゃくちゃ穏やかな好青年)と
平和で楽しい日々を過ごしているそうで・・・
リア充ばくはつしろ・・・めちゃくちゃうらやましいです。
どうやら彼女のほうがイケメンに目をつけ、配属までの1ヶ月の研修の間と狙いを定め、
彼から告白させ、無事に付き合うこと成功したそうな・・・
仕事のはやい肉食系秘書。
自分が働きやすいように人事に先手交渉
さて、
肉食系秘書(同期)は仕事はきっちりとやった上で、相変わらず定時で退社をキープし続けています。
彼女は、他の同期が残業地獄に巻き込まれている最中、
定時である18時にはきっちりPCを閉じて退社しているそうです。
彼女曰く、
もともと配属が決まるまでの研修中の間、人事に
「私睡眠が足りないと体調崩しちゃうので、残業が多いのは本当に無理なんですよね。
19時には絶対に帰らないと仕事続けられません。」
と先手を打って伝えていたそうです。
「そんな手があったとは」
まさに目からウロコが落ちる気分とはこのこと。
人事に先に交渉しておくなんて・・・脳内お花畑な私は考えてもみませんでした。
ホワイト部を味方につけて定時退社を遵守
彼女は人事に、自分の体調や生活時間から逆算して
定時退社に必ず退社することを必須条件としてつきつけたのでした。
そうして彼女は定時退社の可能性が一番高い、
会社の中でもっともホワイトな部への配属を勝ち取ったのでした。
また彼女は繁忙期以外では、遅くても19時には帰ることを部の上司や先輩にも公言しているそうです。
その部の先輩や上司も、もともと「残業は効率が悪いので、さっさと帰る」という考えを持っているそうで、
彼女の定時で帰る健全な仕事サイクルは、部をあげて徹底して守られることになりました。
「そんな手があったとは」
部の人にも応援してもらって定時で帰れるなんて、
またまた目からウロコが落ちる気分でした。
会社にいた時の私は、いつも殺人級に仕事を抱えているメーテル先輩の手伝いをしているだけでも、会社を出る頃には22時を回っていたので・・・
メーテル先輩についても前回の記事をお読みください。
私も相手に合わせて仕事をするドM気質があるのかもしれません。
仕事をセーブする考え方はフリーランスにも使える
社会人としては当たり前の考え方かもしれませんが、
新卒の同期がすでにきっちりと「前もって仕事をセーブすること」は、
まさに目からウロコがとれるような気分でした。
私は晴れてブラック企業の会社員ではなくなりましたが、
フリーランスでやっていく以上、これまで以上に自己管理が重要となってきます。
会社員でなく、直接クライアントとつながることも多いフリーの仕事だからこそ、
彼女のように自分のやり方で仕事が進められるように、仕事の管理をできるようになりたいと思います。
そうして、はやく、一人前になりたい・・・。
そして私も、男を手のひらで転がしたい・・・。(関係ない)
<おまけ>
同期に私のブログをみてもらったところ、
「ブログおもしろい〜〜☺️」と言ってくれました。
(会社の悪口しか言ってないのに・・・)
また、URLを教えた瞬間、即読者になってくれました。
惚れました・・・。
良い同期ってもつものですね!
おしまい。
入社前にブラック企業を見分けるためのOB/OG訪問を考える
こんにちは、マナミです。
新卒で入って3ヶ月で辞めてニート系フリーランスをやっています。
先日は仕事を辞めた経緯と、辞めてもどうにかなるんじゃないかというお話を書きました。
ですが、もちろん辞めないほうがベターですし、私もわざわざ辞めたくて入社したわけじゃないです。(あたりまえ)
私が新卒で入った会社はブラックだったのですが、
今思えば就活をちゃんとやっておけば、入社前にブラック企業と判断できるところはいくつもあったよな〜と思い出しました。
入社前にOB/OG訪問(社会人訪問)やっておけばよかったな〜というお話です。
今回の記事はとくに、学生の人に読んで欲しいです。
18卒の就活はもう終盤になっていると思うのですが、
19卒など学生の人にもぜひ読んで欲しいです。届け〜。
「就活が終わった!」というあなた、OB/OG訪問 はやりましたか?
ここにOB/OG訪問をやっていなかったがために社会人デビュー早々、新卒カードをドブに捨てた人間がいますので注意してください。
OB/OG訪問をしなかったからブラックに入ってしまった
私がブラックに入ってしまった原因(=就活の敗因)の一つとして、
OB/OG訪問をちゃんとしなかったということが挙げられます。
ブラック企業時代の先輩の話
OG/OG訪問の重要性を語るにあたり新卒時代の話を少し。
入社から1ヶ月間の研修を終え、私は部に配属されました。
後に身をもって知ることになるのですが、その部は会社の中でも特にブラックな部でした。
配属の2週目には、私も同じ部の同期も毎日22時に会社を出るのが日課となっていました。
(隣の部の同期はホワイト部だったので毎日19時にはきっちり退社していました)
私の指導担当は、入社2年目の女性でした。
先輩は優しく美人なしっかりもので、銀河鉄道999のメーテルに似てます。
メーテル先輩は2年目でしたがすでにクライアントを5つ掛け持ちしており、
クライアントとのミーティングや営業で
時には遠方へ飛行機での出張など、文字通り、毎日飛び回っていました。
そういうわけで先輩は週の半分以上、会社にいませんでした。
おもにその先輩が私に仕事を指示や指導をしてくれました。
しかしそんな忙しい先輩がいつ私に指導をしてくれたか?
それは深夜2時〜3時の時間帯に、翌日の指示のメールを送ってくれていたのです。
日中は営業やクライアントで終日外出している先輩は、
その時間まで資料作りに追われており、ようやく翌日の指示のメールををくれるのでした。
今思っても、先輩は殺人的な量の仕事をこなしていました。
まる1日会わないメーテル先輩から深夜メールで指示がきて、初めて
「この会社、もしかしてやばい・・・?」と気づきました。
気づくのが遅すぎますね。
1年後には、自分も2時3時まで死ぬ気で仕事をしなければならない…ということへの恐怖。
毎日ほぼ徹夜のその先輩は、たまに会うと、クマと寝不足で青白い顔をしていました。
ちなみに先輩に「なんで仕事を辞めないんですか?」と聞きました。
先輩はどこか遠くを見るような目で言いました。
「なんで辞められないんだろうね?」
(あっこれやばいやつや)
内心ではドMだからじゃないですか???って思いましたが、言えませんでした。
ブラックを見分けるOB/OG訪問の正しいやり方について考える
入社を決める前に今一度、OB/OG訪問を
これから就活する人も、もう内定もらったよ!という人も、
就職する前には絶対に目当ての企業や内定先のOB/OG訪問をちゃんとしてください。
ネガティブなことをいうようですが、
一度でも直接会って正しく質問をしていれば、
その仕事の「異常性」に気づくことができるからです。
また顔をみればその人がどんな生活を送っているかわかります。
(メーテル先輩はいつもクマだらけでした。)
「会社のいいところ」は会社説明会にいけば腐るほど聞かされるので、
OBOG訪問では徹底的にダメなところを、具体的に聞くべきだと思います。
就活をちゃんとしない人はブラックを掴まされる
私の出身大学は、就活ではどマイナーな教育大学で、
ほとんど一般就職の先輩や知り合いがいませんから、
同じ大学出身の先輩へのOB/OG訪問は一度もできませんでした。
またOB/OG訪問の重要性に気づいてなかったので、死に物狂いで知り合いづてで連絡したりもしませんでした。
1度でも会っていれば、おかしいってことすぐにわかったはずなのに・・・。
就職してからわかったのですが、世の就活生がやる就活の半分もしていなかったようです。
ちゃんと面接を受けたのは3社で、しかもそれぞれ業界も職種も全く異なる企業。
内定をもらったのはうち2社でした。
入る会社の競合(同業者)をほぼ知らないという恐ろしい状態で就活を終えてしまいました。笑
同業他社を知ることの意味は、その業界全体の働き方の傾向が見えることにあると思っています。
他社を知っていれば、自分が志望する会社のブラックさが業界全体の傾向なのか、
それとも会社としてクレイジーなのかがよくわかります。
(イメージ)
そして私のいた会社は、会社としてクレイジーなのでした。
(退職してから同業他社の人ともお会いしましたが、うちの会社が一番狂っていた)
オススメの訪問先は「モブ社員」
さて、訪問先の社員選べる場合。
説明会に登壇するような素晴らしい経歴のキラキラスーパー社員ではなく、
失礼な言い方をすれば、ちょっとモブっぽいかな?って思うくらいの人に聞くのがオススメです。
なぜなら説明会に登壇するようなスーパー社員は、どんなブラック企業でも忙しくても楽しく仕事ができるから。
またはそんなふうに見せるのがうまいから。
良くも悪くも普通っぽいけど、客観的に会社のことが見えている人に聞くといいと思います。
ブラック企業をあぶり出す質問集
これだけブラック企業が問題になっている世の中ですから、
「先輩はこの会社でなにやりたいんですか〜」っていう理想を訪ねるのもいいですが、
自己防衛のためにもっとネガティブで踏み込んだがオススメです。
例えば
- 「この仕事で一番辛いことってなんですか」
- 「いつも何時に寝て、何時におきますか」
- 「残業や徹夜仕事はどのくらいありますか」
- 「辞めたいと思った時はありますか、どんなときですか」
- 「楽しいときと辛いときは、何対何くらいの割合ですか」
- 「福利厚生への満足度はどうですか」
- 「有給休暇はどのくらい使えていますか」
⇧といった質問はどうでしょうか。
これ在職中の私だったらめちゃくちゃ掘り出せる質問です。笑
質問して、ブラック企業から自己防衛してください。
また、
「最近の仕事で一番やりがいがあったこと、楽しかったことはいつで、どんな内容ですか?」
と聞くのもいいかもしれません。
「最近の」と聞くことで実際の仕事ぶりを聞き出すことが目的です。
これも当時の私だったら苦虫を潰したような顔をするでしょう。笑
ブラック企業の疑いがある答え
ちなみに「辛いのが気持ちイイ」というドMな社員もたまに存在します
(メーテル先輩も今思えばその気があった)
その辺りも会話の中でちゃんとセンサーを張っておくといいと思います。
話していて「なにをいってるんだこの人は???」って思う箇所があったら
ブラック企業に毒されている疑いがあります。
とくにメーテル先輩のように「辞めたいと思った時はたくさんあるけど辞められない」
という人は仕事中毒のドMといえるので注意が必要です。
(仕事を続ける理由は人それぞれなので一概には言えませんが)
OB/OG訪問のサービスを使ってみるのもありかも
こちらのサイトは、私の同期が就活の時によく使っていたそうです。
無料で使えるそうです。
ちょっと覗いてみたところ、社会人のほうは人材系の会社や、採用人事が多いのが気になりました。
まあ・・・人によると思うのでプロフィールや評価をみて、判断するといいかもしれません。
また茶会人訪問というサービスは、私が就活生の時に1度だけ使いました。
もともとリクルートのサービスだったのが、いまはボランティアで運用されているそうです。
上記2つのサービスはfacebookと連携しており、
訪問先の人となりを知ってからOB/OG訪問ができるので便利です。
しかし私が就活していた時点では、私が入った会社の人はいずれも登録していませんでした。
忙しすぎてやっている暇がないのかな・・・。
「就活がうまくいかない」ときも悲観しないで
この記事をもし就活生の人がみてくれたら、読んでほしいメッセージです。
⇩
もしあなたの内定先、入社予定の会社が「ブラック企業」と思われるとき。
自分の心の中で聞いてみてください。1年後、その働き方で後悔しませんか?
少しでも自信がない時は、無理せず就職先を変えるか、就職を延長するという手もなくはありません。
年度が変わるギリギリまで就活セミナーもありますし、就職浪人という道もなくはないはずです。
最悪バイトやフリーでも食べていけます。
あと、もし、OB/OG訪問したい人は、バイト先など他校の友達に紹介してもらうなど、あらゆるつてを使って探すのがよいかと。
私でよかったらいくらでもお話ししますが、もうニートですしね・・・
前の会社の恨み節ならいくらでもお話しします。笑
ニートの立場からなんですが、
あなたの就活がうまくいくことを祈っています!
さてこれをどうやったら現役の学生に読んでもらえるんだろうか・・・。
届け〜〜。
以上です。おしまい。
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『とりあえず3年』どころか3ヶ月しか働かなかった、ゆとりの話
今日は、タイトルそのままの内容でお送りします。
すなわち、3ヶ月しか働かなかった私自身のお話です。
一昨日くらいから
「会社でとりあえず3年働くのは無駄」
「いやいや、3年は働いた方がいい」
という話題が、ちらほら目に入ってきました。
幾つかこの話題に関するエントリやツイートを拝見しました。
おそらく諸々の発端となったのはこちらの方のツイートだと思うのですが、
「とりあえず3年働くべき」
— 矢野大地@滞在者募集中! (@123Vaal) 2017年9月5日
って言葉が老害すぎてやばい。
3年あったら、ネットで月100万稼ぐことだって難しくない。というかやってる人なんていっぱいいるしな。とりあえず3年働いてしまったが為に、できなくなることの方がよっぽどリスクある。マジで。
ネットで簡単に100万円稼げるかどうかはさておき(言ってみたい)
このツイートのみを切り出して見ているだけでは、
どちらが一方的におかしいとは言い切れないし、どちらも正しいと思うので、
自分からはこれについて、直接的には言及しないでおきます。
ただ思うことはあったので、3ヶ月で会社を辞めた軟弱ゆとりの言い分として、
私の退職の理由や、退職してから1ヶ月半のニート生活を通して考えていたことをまとめましたので、
少し語らせてください。
乱文ですが、どうぞお読みいただければ幸いです。
※ほんの一意見ですので悪しからず・・・。
私が3ヶ月で仕事を辞めた理由
私が3ヶ月で仕事を辞めた主な理由は以下の通りです。
①「思っていた仕事と違う!」
②「職場の雰囲気がクソ!」
③「3年働いても自分のやりたいことができない!」
以下、説明します。
①「思っていた仕事と違う!」について
きっとこれは99.9999%の新入社員が、一度は考えることだと思います。
新入社員は大抵上司から言われたことや、至極簡単な仕事から始まるので、
「大きなプロジェクトに関わりたい!」と息巻いて会社に入ったら
毎日基礎練というか雑務みたいな仕事を任せられるので、がっかりする人もいるかもしれません。
というか、私がかなりがっかりしてたクチでした。笑
(だって全部システム外注すれば自動化できるようなことばかり押し付けられて、そのせいで残業祭りしてたんですもの。笑)
ですがまあ、経験がないうちは、多少退屈でもしょうがないと思うのです。
いわゆる「下積み時代」ってやつですね。
私は単調作業が苦手でしたが、それによって会社を辞めるというほどではありませんでした。
仕事の内容云々より4時間の残業が嫌でした。
自分は①だけだったらきっと会社を辞めていなかったと思います。
OMGさんのツイートをお借りするならば、会社にいるだけでもこのようなメリットがあると言います。
私も全体的にこちらのツイートに共感です。
とりあえず3年社会人やると得られるメリット
— OMG👁🗨 (@omgoxorg) 2017年9月6日
①社会人のルールやマナーが身につく
②新人→半人前になり仕事を任せてもらえる
③大抵仕事で大失敗するが、上司にフォローしてもらって自分に足りないものを知れる
④会社の看板を借りて普通では出会えないような人と仕事ができる
(ただしこれもパワハラ上司がいる職場や、人材育成の視点のない会社では機能しないと思われます。②で述べます)
②「職場の雰囲気がクソ!」
これはきつかったです。
毎朝出社する職場の空気が悪すぎて、めちゃくちゃデスクに居づらいし、声もかけづらいのです。
本当にほぼ、業務連絡以外の会話をしないのです。
冷戦でもしてるのかと思った。
私のいた部は8/10人が20代の女性で構成されており、
めちゃくちゃキラキラした綺麗系のお姉様方ばかりだったので
「わ〜目が眩しい〜これがキラキラ広告系女子か〜〜〜」くらいに思っていました。
しかし次第に疑問が生まれました。8/10人が20代の女性の部なのに、
おしゃべり、というものが発生しないのです。なぜ。
仕事に集中したいから雑談しない、とかいうレベルではありません。
そして1年上の先輩方は、常に部長の顔色を伺い、怯えている
そんなかんじがしました。
結論から言うと、
職場の空気の悪さの元凶は、
部長への恐怖心でした。
部長は、28歳で部長を任された方で、
頭はキレッキレで仕事もできる人でしたが、彼女自身が仕事ができるだけに、
他の人のレベルに合わせることができず、マネジメントが未熟すぎたのでした。
これは先輩の話なのですが、曰く、
先輩が新入社員として入社した前の1年間はちょっとしたミスをしただけで、
『なんでこんなミスするわけ?ぶっ殺すよ?』
『なんでできないの??いっぺん●ねば???』
・・・と、いう罵声を浴びせられていたそうです。ほぼ毎日。
しかも、部長だけではなく、
チームリーダー(これも女性)も同様に罵っていたそうです。
先輩は前の1年間は毎朝、
「今日こそ会社辞めてやる」と思いながら出社したそうです。
私自身が部長陣に罵倒されたことはありませんでしたが、
そういったおっかない雰囲気はひしひしと感じており、
胃を痛めておりました。
このエピソードを聞いたのは私が会社を辞めることが決まってからでした。
先輩自身がそっと漏らしてくれたのですが、
「先輩はよく出社続けられたな」と思いました。
また、その先輩だけではなく、
私が配属された部のメンバー全員が同じような罵声を浴び続けてたそうで、
それによって部の空気は常に氷点下以下、ギスギスした1年間を過ごしたそうです。
私が入る前に部長が婚約したことによってかなり空気が和らいだそうです。愛は尊い。
それでも、とてもじゃありませんが信頼関係で結ばれた、あったかい職場とは言えませんでした。
部長の恐怖政治といっても過言ではありませんでした。
部長のことはそれまで個人的には尊敬していたのですが、
いろいろあり、私は結果として部長と打ち解けることはできませんでした。
最後の面談のときの、部長の見開いた眼が今も忘れられません。
また、私の所属していた部は慢性的に仕事を抱えすぎており、
多忙によるストレスで部の人同士で話す元気も、
ミーティングに次ぐミーティングで、時間も余裕も無いようでした。
私は先輩に聞けそうな時には質問をしに行きましたが、
「声をかけてはいけない」という場面が多すぎて空気を読むのも大変でした。
そんな中、午前3時くらいまで毎日仕事をしながら、
私に翌日の指導のメールを送ってくれる指導係の先輩(2年目)が
不憫でしょうがありませんでした。
そんなこんなだったので、前述のツイートのような
とりあえず働くことで得られるメリットはあまり得られず、
代わりにストレスによる胃痛を手に入れることとなりました。
③「3年働いても自分のやりたいことができない!」
自分にとって一番の退職の決め手になったのはこれでした。
会社で仮に3年後自分ができる仕事や働き方と、
「自分が将来的にやりたいことや、目指す人生とのミスマッチがはっきりしてしまったから」
というのが退職の大きな理由でした。
これは自分がちゃんと就活の段階で、会社のことを知ることができなかったということも、原因だと思います。
OB/OG訪問もろくすっぽしなかった私は、
「忙しいって聞くけどたいしたこと無いでしょ。若さで乗り切る」
などとたかをくくっていました。
完全に若気の至り、勘違いでした。
ですが会社も、会社の実情以上に、自社をよく見せようとしています。
「東証一部上場!」
「○年連続○%成長!」
「やりがい!!」
そういった、一見「素晴らしい会社と思われる」外面的要素に、
バカな私のような就活生が騙されてしまうのです。
一部上場であろうが、内実はマネジメントのマの字も、信頼関係もない
ただのブラックどベンチャーですし、
収益が伸びているのは、
給料以上に体を壊して長時間労働を頑張っている先輩社員がいるからです。
(2年目以降は成果報酬だったこともあり、
成果を出すために死ぬほど働く先輩がたくさんいました)
あと、入社前にはボーナスをもらえると聞いていたのに、
入社した年はボーナスはもらえないと判明し、絶望しました。笑
また仮に私が会社で3年働いたとして
(私がいた会社で3年も働けば部長やチームリーダークラス、古株です。笑)
この生活、仕事を続けていても、
自分のやりたいことは到底、実現できそうもないと気づいてしまいました。
私が将来やりたいことのために、会社を辞めたい旨を部長に告げると、
めちゃくちゃキレられ、寝不足のものすごい目で睨まれました。
「あなたみたいな人が、別の場所であろうと信頼関係を築けると思ったら大間違い」
という、また呪いのような言葉をかけられました。
(彼女にはたくさんのトラウマをもらいました。笑)
その他の呪いについては下記をご参照ください。
3ヶ月で辞める人間にはそのくらい言わないと、
向こうの気持ちも治らないのかもしれないけど・・・
正論かもしれないけど、そこまで言わなくてもいいじゃないですか・・・。
会社を辞めることは甘えや諦めじゃない
さて長々と退職した理由を述べましたが、
きっと私よりも上の世代の人には、「甘え」や「諦め」のように見えるかもしれません。
確かに社会人としてのスキルや仕事の習得が目的であれば、
1つの職場で長く働いた方がより多くのことを学べるのは間違い無いと思います。
会社の先輩や上司の仕事を盗むことで、成長速度はぐんと上がるでしょうし。
事実、私がいた3ヶ月間、いろいろありましたが、たくさんの仕事を盗ませてもらいました。
たくさんの学びがありました。
でも、
残業という名のプライベートの拘束
上司(そして人事も)からの面談・指導というな名の圧迫
自分のキャリアの選択ミス
そんな恐ろしいもの、不確定要素、過去の過ちに、煩わされ振り回される方が嫌なのです。
また経験を積み、昇進すれば、今の自分よりいくつも上のレイヤーから仕事が見れたり、別な楽しみを知ることができるかもしれません。
辞めたのはもったいなかったとも思っています。
でも後悔はしていません。
「新卒で入った会社」にしがみつく必要はない
社会のことがわからない学生が、自分の偏見と説明会やネットで得たマユツバな社評を鵜呑みにして、
「この会社は自分に合う会社だ!」と勘違いするのは当たり前じゃないでしょうか。
今の時代の学生は、リクナビやマイナビで数十社エントリーするのが当たり前です。
とりあえず大手にエントリーしまくる人も多いです。
私の辞めた会社の同期にも、同業界の企業だけで20社受けたという人もいます。
たくさんエントリーしてもなかなか内定がでなかったとき、
ポンと内定をくれる企業に対し、
「自分を拾ってくれた」
「認めてくれた」
と思い、その会社に恩義を感じて入社する人も多いです。
私もちゃんと内定をくれた数少ない1社がそこだったので、
入社するときには嬉しさでいっぱいで、精一杯仕事を頑張ろうと思っていました。
ですがそれは間違いでした。私にとっても会社にとっても。
私は、新卒で入った会社で、しがみついてでも働けばよかったのでしょうか?
私は違うと思います。
前回の記事でも書かせてもらいましたが、
本当にやりたいことが実現できる環境で働けるのであれば、岩にもしがみつく勢いで働こうと思っています。
本当にやりたいことであれば3年やっても苦にならないでしょう。
でもやりたいことじゃなかったから苦しいんであって。
それを
「3年乗り切ったら急に仕事が・世界が・楽しくなる」
というのは信じられないです。
3年もあったら、別のことやります。
1社目で満足できなかったら、そこにしがみつかず、
早々に2社目に転職活動をするなり、身の振り方を考えるのが良い。
そして新天地で、満足行くまで働くのが良い、そう思います。
「この仕事辞めたいな」と思い続けて死ぬほどにつらい3年間だったら、
好きなことやって、のたれ死にたい。
例えば、こんなブログでさえも読んでくれている人もいる。
好きでやっていることで認められるんだったら、どんな小さなことでもそれでいいと、満足することができます。
私はそっちのほうが魅力的に思えます。
長期的なキャリアを考えるともちろん、
3年くらいとりあえず働いたほうがいいのでしょう。ですが、
コミュニケーションも信頼も築けていない職場で、
一人憂鬱に耐えながらやりたくもない雑務や無茶ぶりに応え、
パワハラまがいに耐えながら仕事をするのであれば、辞める方がまし。
・・・そういうわけで、晴れて会社を辞めた私は、
1ヶ月の間、家でずっとネットサーフィンしたりアニメ三昧していました。
めちゃくちゃ楽しかったです。(笑)
今更ながらシュタゲ面白かった・・・。
会社じゃなくても人と仕事をすることはできる
ネットを介したコミュニケーションは『楽しい』
ここまで散々会社での仕事の悪口(笑)を書きましたが、
対して、私はネットを介して人と仕事をするのは好きです。
私がいま仕事を受けている、クラウドソーシングの話をちょこっとさせてください。
前職は広告業界の企画営業でしたが、9月から駆け出しのデザイナーとして仕事をいただいています。
クラウドソーシングとはネットを介して仕事を頼んだり、仕事を引き受けたりできる、ネットを通じた仕事創造のことです。
ネガティブな話をすると、
クラウドソーシングでの仕事は相場よりもずっと安い金額で、
「地雷クライアント」と言われる人が無茶振りをしてくることがあります。
クライアントからしても、得体の知れないフリーランスに仕事を頼むのは怖いでしょうし、
誰にでも任せられる簡単な仕事だけ、安価に任せるという人も多くいます。
またコミュニケーションの手段は、基本的にチャットでのやりとりのみになるので、
人と人との対面しての会話がないから、
気持ち悪いと感じる人もいるかもしれません。
それでも、私はクラウドソーシングをして、初めて
『仕事は楽しい』と思うことができました。
ネットで「仕事だけ」を都合よく受けているという意識は持っていません。
どんな仕事もコミュニケーションも責任も生じます。
自分の作ったものに対して、コンセプトや、要素の1つ1つに込めた思いを
丁寧に説明したりします。
自分で請求書を書くこともあります。
ネットの世界で個人で挑むからこそ、実力主義。
下積みの経験はできないから長期的なキャリアでいうと他のデザイナーと比較して不利かもしれませんが、コンペにエントリーするだけでも、少しずつでもデザインスキルは上がります。
ネットを介してでも、仕事であっても、
人とコミュニケーションを取れるのは『楽しい』です。
今の私には、いろんなトラウマを抱えながら転職活動しなくても、
仕事をもらえて食いつなぐことができることは、どれだけありがたいか。
そしてうまくやれば継続して仕事をもらえるかもしれないこと。
仕事を通じて、温かな人間関係を築けるとも、思っていること。
それらすべてが希望に思えて、楽しいです。
私がいまやっているクラウドソーシングの仕事は前の職場で扱っていたような
クライアントの予算と比較するとごくごく小さいものですが、
小さいプロジェクトだけに、目の前の人が、
自分の仕事で喜んでくれるという実感は、何物にも変えがたい喜びです。
『とりあえず3年』は人それぞれ
私の同期で、会社に残っている人には、殺人級の仕事をこなし続けている人がいます。
すでに9月、10月の週末は全て仕事で埋まることが確定した人もいます。
私がいち早くドロップアウトした会社で今日も、自分のために、仕事を頑張っている人がいます。
「会社で大きなプロジェクトに関わるため」
「転職先でより良い会社を捕まえるため」
「コネを作って、将来独立して会社を作るため」
彼ら・彼女らは、そういったそれぞれの自分の将来のために
『とりあえず3年』を目指して働くのでしょう。
厳しい環境で磨かれた彼らはどんな社会人になっていくのでしょうか?
そして私は・・・?
『とりあえず3年働く』ことの効果は、数年後にわかることでしょう。
それまでに自分も彼らも、どんな風に変わるのか、楽しみにしています。
終わりに
長いエントリを読んでいただきありがとうございました。
退職から1ヶ月半が経ち、ようやくこの話がかけて嬉しいです。
ずっと、会社を辞めて良かったのかとか、
このままニート的生活を続けていいのかとか、
頭で考えては、もやもやして苦しい日々でしたが、
「自分で頑張る」ことを決めた決意表明がてら、このエントリを書きました。
ちなみに、私のやりたいことというのは、自分で
5000兆円稼げるようになることです。
嘘です。
(あながち嘘じゃないです。)
どっかにニートが5000兆円稼ぐ方法、落ちてないですかね。
知っている方いらっしゃいましたら、教えてください!
おしまい。
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『今辞めるとどこでも働けないぞ』の呪いと、辞め癖の話
どうも、3ヶ月で会社を辞めたゆとり世代の人です。
兄の話の途中ですが、書き進めるのに時間がかかるので
先に前にいた会社の話をします。必ず書きます。
※記事によって、文体が「ですます調」「だ・である調」で安定しないのは、その時々のテンションで書きやすい方で書いているからです。すみません。
ーーー
さて、この記事のタイトルである『今辞めるとどこでも働けないぞ』は、
私が新卒で勤めた会社を辞めるときに人事や上司にさんざんいわれた言葉です。
スピリチュアルなものは一切信じない私ですが、
人から言われた「言葉のパワー」、いわゆる言霊に関しては
あるんじゃないかなーと思います。
それは受け取り手である私のメンタルの問題でもあると思うのですが・・・
言霊というのは、口に出してしまった言葉は現実となるという言葉の持つパワーのことです。
けっこう、これって実在するって思っています。
というのは『今辞めるとどこでも働けないぞ』という言葉のとおり、
いま現在私が無職であるからです。
今日はこれについて考えたいと思います。
人事・部長にかけられた呪い
仕事を辞める前に、元人事や部長にそれぞれ、「面談」というテイで、
会社を辞める意思表示の話し合いの場をもらいました。
面談では、腐るほど同じセリフをいわれました。
「あなた、今の時期に仕事辞めてもどこでも働けないよ」
「うち(の会社)辞めてもよそでも辞めちゃうよ、どうせ」
こんな言葉をいわれると、内心臆病者な新入社員としてはどきっとします。
仕事がしたくないのではないのです。ただこの会社で仕事がしたくないだけなのに・・・
働き口がないとご飯が食べられません。
しかしそんな風に脅されても、面談を設けてもらった時点で、すでに心境は辞めたさでいっぱいなのです。
「他の場所で実際に働けないわけないじゃん」
「上司がいる会社なんか辞めて、他のところで働いてやる」
そう思って、入社して3ヶ月で仕事を辞めました。
この言葉は、職場を離れてから1ヶ月半経過した今でも私を苦しめています。
彼女たちのの言葉がまるで「呪い」のように感じられました。
辞めたはいいものの、私の頭の中にはこの言葉が呪いみたいにこびりついて、
1日に何回も思い出してしまいます。
「あなた、今の時期に仕事辞めてもどこでも働けないよ」
「うち(の会社)辞めてもよそでも辞めちゃうよ、どうせ」
豆腐のようなメンタルの私は、この言葉がストッパーになり、
転職活動をしようと思っても先へと進めませんでした。
派遣に登録し、これと思った仕事の紹介をもらって、いざ選考を受けようと思った瞬間、
「どうせ紹介してもらってもすぐ辞めちゃうんだろうな」
と思ってしまい、結局お断りする、、、というサイクルを繰り返しました。
(テン○スタッフの担当の方ごめんなさい)
「あなた、今の時期に仕事辞めてもどこでも働けないよ」
「うち(の会社)辞めてもよそでも辞めちゃうよ、どうせ」
この言葉が、何度でも脳裏にリフレインします。
彼女たちは文字どおり「呪いの言葉」をかけたのです。
人事&部長さんの呪いはある程度成功したと言っていいでしょう。
「呪い」は本人たちの願望であり、ただの脅し
私は1つのことが長く続かない飽きっぽい人なので、
「うちを辞めてもよそでも働けないよ」は、案外間違ってないと思います。
(昔から飽きっぽさとテキトーさには定評のあるナカガワ。)
私のようなちゃらんぽらん人間の場合には本質をついているといっていいでしょう。
ただ、私の会社の同期も、私に続いて数人辞め、そのうち半分はすでに転職先を決めていますから、
「うちを辞めてもよそでも働けないよ」というのはただの脅しだと思います。
日本国内には、株式会社は約550万社。
私が働いていたのは、たったそのうちの1社です。
冷静に考えて、550万社も会社があるのに、
よっぽど仕事ができないか、本人が望まないかのどちらかでない限り、
働けない訳がありません。
ただし、私が新卒で入った会社は東証一部上場の会社だったので、
ほんの一握りであるとは言えます。
この記事を書いた2017/09/06時点で、2026社です。
同じような上場企業に入ろうとすれば、それなりに骨は折れるかもしれません。
でも、それにしたって2026社もあります。
会社を選ばなければ絶対に働けます。
「長くは働けない」のは努力不足?辞め癖があるから?
ただし、「働き先がない」という意味ではなく、
「どこの会社でも(長くは)働けないよ」という意味であったなら話は変わってきます。
まだ転職先を決めた同期も、まだ実際に仕事に就いてるわけではありませんし、
転職先で長く勤めるかどうかなんて、本人もわからないでしょう。
元人事と元部長には、辞め癖の話をされました。
「ウンウン、いまナカガワさんが苦しいのはすっごくよくわかる。
だけど〜、今辞めると辞めるの癖になってすぐに辞めてしまいますよ??」
彼女たちは、私が以前、教育大学に入ったものの、大学は自分の肌に合わず、
教育以外のことに力を入れていたことを伝えていました。
ですが、もちろん「大学が嫌いで〜」とストレートに言うと、人間性に問題があると思われるので、
「別でやりたいことが見つかって」などと、オブラート10枚くらいに包んで伝えていたつもりだったのですが。
「ナカガワさん、以前大学が合わなかったって言ってましたよね?それ、あなたの努力不足だと思うんですよね」
「そうやって辛いことに向き合わないで、自分は努力もしないで。
全部自分以外のせい、外のせい、環境のせいにして逃げてるじゃないですか?」
「また逃げるんですか?これは変えられませんよ?逃げ癖は一生治りませんからね。
いま会社で頑張って、向き合わないと。」
と。
このように言われたのは、控えめに言ってめちゃくちゃムカつきました。
確かに、私には逃げ癖、辞め癖があるのかもしれません。
ですが大学についてはそんなこと言われたくなかったです。
大学の雰囲気はあまり馴染ず、ずっと違和感は拭えなかったものの、
せっかく入った大学ライフを楽しもうと、サークルもゼミもそれなりに頑張っていたのに・・・。
この人たちは「馴染めなかった」というだけで「努力不足」と責めるのか・・・。
1年休学ははさんだもののきちんと大学は卒業しましたし、(その分親には迷惑かけましたが)
どうして「逃げた」と言われなければいけないんだろう?と。
腸が煮え繰り返るとはこのことだと思いました。
辞め癖があっても、どうするか選ぶのは自分
私は、彼女たちが言うように、
辛い時に頑張って踏ん張ることができず辞めてしまう「辞め癖」の持ち主なのかもしれません。
しかし、しんどいと思っている場所で、無理をして向き合うことで得られるものって、そんなに褒め称えられるような素晴らしいものなのでしょうか?
私は会社にいることによって、だんだん自分の神経がまいっていくのを感じていました。
一番ひどいときには一時的ではありましたが、鬱の症状も出ました。
あと半年、1年耐えることによって得られる仕事のスキルや経験よりも、
失ってしまうものの方が大きいと考え、仕事を辞めたのです。
(仕事辞めてなかったら1年後にはこんな感じで死んでたかも)
ネガティブな理由での転職を続けていれば、だんだん社会に居づらくなっていくのは当然です。
なので、私が転職するとしたら、次いくところを最後のキャリアにしたいと思っています。しがみついてでも、次の会社では働きたい。
辞め癖をなくすには、しがみついてでもやりたい仕事・職場に出会うことが一番大切だと思います。
辞め癖のある私は、「一生やり続けたい仕事」「一生しがみつける場所」とはどこかを自分の意思で吟味し、一度決めた場所でまっとうするしかないと思うのです。
辞め癖のある人間でも、きっと良くも悪くもすべて自分次第でどうにかなります。
今は私は会社で仕事をするにはまだ自信がないことと、
結局辞めちゃうだろうということで、クラウドソーシングで仕事をもらってなんとか食いつないでいます。
呪いは相変わらず効いているものの、会社に入らなくてもできる仕事を見つけて生きています。
「元人事&元部長、あなたたちのかけた呪いなんてたいしたことないぞ!」
そう胸を張って言えるようになるためにも頑張ろうと思います。
終わり。
(90分)
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東大卒ニートの兄にみた、キャリア選択の難しさと間違った「甘え」②
この記事の続きです。
東大入学〜兄の初めての挫折と、父の突き放し
兄の初めての挫折の話
家庭内でのごたごたがあったものの、東大にしれっと入学した兄。
そんな兄が「人生初の挫折」を経験したのも入学して半年たたないくらいの時期だった。
これは「東大あるある」らしいのだが、
東大では頭がいいことがスタンダードであるため、
自分の頭の良さに特別感を抱いていた人は自信をなくしてしまうらしい。
人によっては人生の意味を見失ってしまったり、大きな挫折経験となることもあるらしい。
挫折する理由というのは、以下のとおりである。
これまで小学校・中学校・高校と勉強面で常にトップに君臨してきて、
「勉強のできる自分」にめちゃくちゃ自信を持っている全国の学生が、東大に集まる。
東大内でも授業やテストで競う機会がある。いきなりハイレベルな勉強の戦いに巻き込まれ、
自分より優秀な人を目の当たりにすると、プライドがポッキリ折れて、自信を失ってしまう。。
そうして本人は思う、
「勉強という大きな強みを失った俺は(私は)、いったいどうしたらいいのだろうか・・・・。」
・・・とお悩みになってしまうというわけである。
兄は例に漏れず勉強ができたのと、運動も手芸も料理もなんだかんだ要領よくできたので、それまでの大概の争いごとには負けずに勝ってきた人だ。
(兄が高校の技術家庭科の実技でも学年1位を取っていたことを思い出す。愛らしいキルト素材でティッシュカバーかなべ敷きか何かを作っていた。)
そういう、何事もよくできるところは家族でも純粋にすごいと思っていたが、
やはり学力というのが本人の1番の心の支えだったらしい。
具体的になんの事件があったかは知らないが、やはり東大で「頭のよさ」ではどうにも勝てない人間がいることを知ってしまい、絶望に打ちひしがれたそうだ。
それが彼にとっての「初めての挫折」。
成績優秀者たちの贅沢な悩み
さて、これは高校でのテストでは万年中間位というつまらない成績だった私には、
まったく理解できない贅沢な悩みである。
(テスト前、頑張っても頑張らなくても本当に万年中間位だった)
脱線するが、中学生の時に、常に成績トップだった男の子が、
学期末の終業式で行った全校スピーチを思い出す。
内容はうろ覚えであるが、だいたいこうである。
「僕は信じられないミスを犯してしまった・・・
いつも学年1位なのに今回は2位になってしまった。ありえない、自分の怠慢だ。
描いていた自分の進路が断たれてしまうかもしれない。どうしよう。
いまからならやり直せる。・・頑張ろう、まだ間に合うと信じて。」
「まだ間に合うと信じて。」と題されたこのスピーチは、当時の私たち下々のパンピー(成績 非・上位層)の間では伝説のネタになった。
今考えても、都会の進学校じゃあるまいし、
片田舎の中学校の全校スピーチでそれ言えちゃう度胸はすげーよと思うし、
同じ体育館で1位の子も聞いているのに、どうかしてるぜ!と思う。
それ以上に、私からすれば正直1位2位合戦をしてため息つくのなんて、ブルジョワたちの羨ましい悩みであった。
この手の悩みには私は心底、共感できないタチだったのだった。
(彼は今は早稲田の院でロボット工学かなにか研究してるらしい。あのスピーチで言っていた夢を叶えたのだろうか。)
挫折した兄を突き放す父親
話を戻す。
兄の悩みは、遅かれはやかれ、誰しも一度は通過する挫折経験の一つだっただろう。
私にとっては羨ましい悩みではあったものの、
実際に兄に会ってみると外野が思っているよりも深刻そうであった。
実家に戻った時の彼は、青ざめて憂鬱そうにしていた。
そんな彼に「お前の悩みなんてどーでもいいわ」と言うのはあまりに酷だったので、
母と私とで、体面上は慰めてあげていた。
兄がこの経験によって多少丸くなれば、人の気持ちがもう少しわかって
コミュニケーションも上手くなるかもしれないし、彼のためにはよかったんだろうと思った。
だが、兄が勉強のことで人と比べ悩んでいることを聞いた父は、こう言った。
「ほらな。だから、東大なんか行かずに医学部にいけばよかったのに」
「あの受験の時に、家族内で大騒ぎするだけしておいて。ちゃっかり東大にも現役で合格したのに、もう東大の文句なんて言って。
だから俺の言う通り、地元に残って医学部にいけば、そんな悩みを知らずによかったんだ。」
医学部に言ったところで兄より優秀な人間もたくさんいそうなものだが、
父はどうやら「兄が自分の意思で決めて、失敗したこと」にケチをつけたいのだった。
兄はその言葉を間に受け、いっそうどんどん落ち込んでいった。
そして私や母がかける慰めの言葉は、本人には届かないものになっていった。
兄はそうして、鬱のような症状を発症するようになった。
続きます。